α<sub>2</sub>-アンチプラスミン

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α2-アンチプラスミン(α2-antiplasmin: α2-AP)は線溶反応の重要な制御因子で,プラスミン活性を阻害するとともに,プラスミノゲンのフィブリンへの集積を抑制することでプラスミン産生も抑制する.α2-APはC端及びN端の翻訳後修飾をそれぞれ受け,4種類の分子種から構成される.α2-APの測定法は,合成基質を用いて残存プラスミン活性を測定する方法であり,即時反応性のプラスミン不活化能を測定するものであるため,全ての分子種のプラスミン阻害能を測定しているものではない.またプラスミノゲンのフィブリン集積抑制効果に対しても十分には反映されているものではない.α2-APが低下している病態では出血傾向を呈するが,先天的に低下している場合と,後天的に低下している場合がある.後天的な低下は肝合成能低下の場合と,線溶活性化に伴う消費性の低下がある.一方,炎症性疾患においてはα2-APは上昇する.

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ژورنال

عنوان ژورنال: Japanese Journal of Thrombosis and Hemostasis

سال: 2023

ISSN: ['0915-7441', '1880-8808']

DOI: https://doi.org/10.2491/jjsth.34.299